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大人の発達障害をセルフチェック!特性の傾向があるときの対処法も解説

大人になってから発達障害があると分かることを「大人の発達障害」といいます。自覚の有無にかかわらず、特性があることで生きづらさを感じ、苦しんでいることも多いでしょう。気になる症状がありつつも、いきなり病院を受診するのは不安もありますよね。

この記事では、大人が発達障害やその傾向に気づくきっかけとなる代表的な症状・困りごとを、チェックリスト形式でまとめました。「発達障害かもしれない」と悩んでいる方は、傾向の確認や、受診前の特性の整理にお役立てください。

【障害種別】大人の発達障害の簡易診断テスト

以下は、発達障害種別の傾向が簡単に調べられる診断テストです。障害種別のよくある特性を、チェックリスト形式の一覧表にまとめました。各項目で半数以上にチェックが入った場合は、精神科や心療内科の受診を検討してみてください。

ただし、本テストはあくまでも受診の目安となるものです。テスト結果にかかわらず、自己判断は避け、気になる症状や悩みがあるときは専門の医療機関を受診してください。

ASD(自閉スペクトラム症)

ASD(自閉スペクトラム症)とは、対人コミュニケーションにおける困難と強いこだわり、興味・関心の偏りを主な特性とする発達障害です。よくある特性として、以下のような項目が挙げられます。

【ASDの傾向チェックリスト】

よくある特性     〇    ✖
具体性のない、あいまいな表現や指示がよく分からない             
ジェスチャーやアイコンタクトなど非言語コミュニケーションが理解できない                                   
行間が読めず、言外の意図をうまく汲めない                   
比喩や冗談が理解できず、相手の言った言葉をそのままの意味で受け取ってしまう   
興味・関心のあることとないことが極端に分かれている
マイルールや決まった手順・ルーチンから外れることへの対応が難しい
職場や家族とのとりとめのない雑談が苦手
世間一般でいうところの「普通」「常識」の理解が難しい
何気なく言ったことで相手を傷つけてしまうことがある
表情や視線に違和感があると言われたことがある
音・光など特定の刺激に極端に弱く強いストレスを感じる

ASDのある方にとって、強いこだわりは自分にとっての安全装置のようなものです。目に見えないことや、明確な形のないものをうまくキャッチできず「冷たい」「空気が読めない」「変わっている」などと誤解されることもあります。

その一方で、興味・関心のあることへの知識や集中力、物事の法則や違いを見つけ出す能力は抜群で、その分野で大きな成果を上げる方もいます。

ADHD(注意欠如多動症)

ADHD(注意欠如多動症)とは、不注意・多動性・衝動性の3つの特性を柱とする発達障害です。いずれか1つの特性が優位に現れるほか、複数の混合型の方も存在します。各特性の特徴的な言動は以下の通りです。

【不注意の傾向チェックリスト】

よくある特性                                   〇    ✖
整理整頓が苦手
気をつけているつもりでも忘れ物や物忘れが多い
スケジュールや時間の管理が苦手でよく遅刻する
詰めが甘くケアレスミスをしがち
仕事や家事などの段取りや優先順位がうまくつけられない
話の最中にぼんやりしてしまい聞き漏らすことがある
期限ギリギリになって慌てることが多い
頭の中や考えがうまくまとまらない

【多動性の傾向チェックリスト】

よくある特性                                   〇    ✖
落ち着きがなく長時間じっとしていられない
常にそわそわしたり手足を動かしたりしてしまう
書類・メールの内容を最後まで読まずに思い違いをしがち
状況・状態にかかわらず思い立ったら行動せずにはいられない
相手の話を最後まで聞けずつい割り込んでしまうことがよくある
視線が定まらずキョロキョロしてしまいやすい
常に何か考えている
何もない時間・暇なときに何をすれば良いか分からない
休みの日に無理に予定を詰め込んでしまう

【衝動性の傾向チェックリスト】

よくある特性                                   〇    ✖
些細なことにカッとなりやすい
思ったことをすぐ口にしてしまう
「欲しい」と思うと我慢できず衝動買いしてしまう
感情の起伏が激しく上手にコントロールできない
気持ち・気分の切り替えがうまくつけられない
他者との距離を一気に詰めすぎたり急に関係を切ったりすることがある
深く考えずに判断して後悔することがある
頻繁に焦燥感や危機感に苛まれている
頭では「止めたほうが良い」と思っていても感情・行動のブレーキが利かない

ADHDの特性は、大人になると、周囲から「無計画」「無責任」「自己中心的」などと受け取られることがあります。特性により、トラブルやいさかいが生じることもありますが、本人には悪気がないことがほとんどです。

その一方で、特性が良い方向にはたらくと、優れた行動力や決断力として発揮されることもあります。

LD(学習障害)

LD(学習障害)とは、知的な発達の遅れはないにもかかわらず、特定の学習の習得が困難になる発達障害です。主に「ディスレクシア(読字障害)」「ディスグラフィア(書字障害)」「ディスカリキュリア(算数障害)」の3種類に区分されます。よくある特性は以下の通りです。

【LDの傾向チェックリスト】

よくある特性                                   〇    ✖
文字や文章がうまく読めない、もしくは読むのにひどく時間がかかる
書類に書いてある言葉・指示や問いかけの意味がうまく理解できない
書類作成やメモを取るといった文字・文章でまとめる作業が極端に不得意
小学校で習う程度の簡単な計算でよくミスをしてしまう
表やグラフで記されている内容が読み取れない
お金の計算や金銭管理がうまくできない

こうしたLDの特性は、大人になるとほとんどの方が当たり前にできることが大半であるため「仕事が遅い」「要領が悪い」などと誤解されることもあります。しかし、能力差が生じる主な原因は脳の機能の凹凸によるものであり、苦手な学習を本人のやる気や努力だけで克服するのは困難です。

とはいえ、多くの場合、特定の不得意な分野を除く知的能力に問題はありません。従って、補助ツールを適宜導入することで、特性による苦手をカバーし、周囲と同じように活躍できる可能性が高いといえます。

セルフチェック結果から発達障害かもしれないと思ったときは?

セルフチェックの結果、自分に発達障害の可能性があると感じたときの対処法を紹介します。

精神科・心療内科で正式な診断を受ける

チェックリストの該当項目が多く、自分が大人の発達障害かもしれないと思ったら、まずは専門家である精神科や心療内科の受診をおすすめします。特性による困難や生きづらさから、気持ちがひどく落ち込んだり、原因不明の不調が生じていたりする場合も同様に、受診を検討してください。これまでの生きづらさの原因がはっきりして、気持ちが軽くなるかもしれません。

また、医療機関での確定診断は、症状に応じた治療だけでなく、障害者手帳の交付や、障害者総合支援法に基づくさまざまな障害福祉サービスを受けるためにも必要です。悩みや不安の解消のためにも、気になる症状があるときは、早期の受診が推奨されます。

支援機関・窓口に相談する

現在、発達障害に関するさまざまな支援サービスが展開されています。必要に応じて、各支援機関で専門的なサポートを受けることで、困りごとの解決につながるでしょう。

例えば、発達障害や、特性に関連する仕事・職場での悩みなどは、自治体の障害福祉課や保健福祉センター、発達障害者支援センターなどで相談できます。また、障害者雇用枠の求人紹介は、ハローワークの障害者窓口や、障害者手帳を取得している方を対象とする転職・就職エージェントなどが専門です。

自治体によっては、公的な窓口で、大人の発達障害の診断・治療が受けられる医療機関の情報が提供されることもあります。どうすれば良いか分からないときや、どの病院を受診するか迷ったときなどは、まず相談してみるとよいでしょう。

共感できる仲間を見つける

発達障害の特性による困りごとや悩みを、家族や周囲に理解されず、一人で悩んでいませんか。身近に悩みを気軽に話せる相手がいないときは、カウンセラーへの相談や、自助会・コミュニティへの参加がおすすめです。

自助会やコミュニティでは、悩み解決につながるヒントが得られるかもしれません。また、同じ障害があり、共感できる仲間を見つけることで、気持ちが軽くなったり、心の支えになったりすることもあります。対面での相談に不安がある場合は、匿名で利用できるオンラインコミュニティもあるので、気軽に活用してみましょう。

発達障害の特性や仕事に関する悩み相談は「あしたのあるきかた」へ!

発達障害がある方には、障害種別の特徴的な言動が見られますが、細かい特性や症状の程度は人それぞれ異なります。いずれかのテストで該当項目が多かったときや、自分の努力だけではコントロールできない特性・困りごとに悩んでいる場合は、医療機関の受診を検討してみてください。

受診をためらっているなら、体験談を参考にするのも一つの方法です。障害のある方が匿名・無料で参加できるキャリア共創コミュニティ「あしたのあるきかた」では、さまざまな障害のあるユーザーが集い、課題・悩みや、その解決のヒントを共有し合っています。当事者の話を聞くことで、次の一歩を踏み出す勇気が湧いてくるかもしれませんので、ぜひ気軽に相談してみてください。

非公開: 戸田 幸裕
監修者 パーソルダイバース株式会社 人材ソリューション本部 事業戦略部 ゼネラルマネジャー

戸田 幸裕

上智大学総合人間科学部社会学科卒業後、損害保険会社にて法人営業、官公庁向け営業に従事。2012年、インテリジェンス(現パーソルキャリア)へ入社し、障害者専門のキャリアアドバイザーとして求職者の転職・就職支援に携わったのち、パーソルチャレンジ(現パーソルダイバース)へ。2017年より法人営業部門のマネジャーとして約500社の採用支援に従事。その後インサイドセールス、障害のある新卒学生向けの就職支援の責任者を経て、2024年より現職。
【保有資格】国家資格キャリアコンサルタント、障害者職業生活相談員

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