障害者のためのキャリア共創コミュニティ
アカウント登録 ログイン
キャリアのヒント

未来のじぶんに、ちょっと先の気づきを
自分らしい働き方を見つけるためのコラム

HOMEキャリアのヒント, , 精神障害者でも自分らしくはたらける!より良く長くはたらける仕事探しのコツ

精神障害者でも自分らしくはたらける!より良く長くはたらける仕事探しのコツ

公開日:

精神障害のある方が就労するにあたっては、できる仕事が制限されたり、体調不良で急に仕事ができなくなったりといった困難が生じることがあります。「仕事が長く続かない」「一緒にはたらく人に迷惑をかけるのでは……」と、引け目を感じている方もいるかもしれません。この記事では、精神障害の特性を踏まえ、仕事探しのポイントを解説します。

精神障害があってもはたらくことを諦める必要はない!

結論として、精神障害のある方でも、自分に合った仕事や働き方を見つけることで、安定就労が実現できます。厚生労働省が発表したデータによると、2024年度にハローワークを通じて就職した精神障害者の人数は、前年度比8.1%増となる6万5,518人でした。

また、2025年の障害者雇用状況の調査では、調査対象のうち、雇用されている精神障害者の数は推計16万8,542人となっています。いずれの調査でも、障害者全体では過去最高を更新しました。今後、障害者雇用の推進に伴い、障害のある方のはたらくチャンスがよりいっそう増えることが予想されます。

出典:
令和6年度 ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況などを公表します|厚生労働省
令和7年 障害者雇用状況の集計結果 |厚生労働省

精神障害者がはたらくうえでよくある問題点

精神障害があってもはたらける仕事はあるとはいえ、特性が就労の妨げになることも珍しくありません。ここでは、精神障害がある方にありがちな2つの困りごとを見ていきましょう。

一つの仕事が長く続かない

精神障害のある方は、人より疲れやすく、気分や体調も安定しにくい傾向にあります。疲労やストレスの蓄積から、体調不良や症状の悪化を招き、退職や休職を余儀なくされることもあるでしょう。

個々の特性を理解し、無理のない業務量や配置、定期的な休憩・休暇の取得などが可能な企業や職場に就職できれば、精神障害があっても安定して就労できる可能性が高まります。

一緒にはたらく人から誤解されやすい

一般的に、精神障害の有無を外見だけで判別するのは困難です。周囲に自分の状態が正しく伝わらないと、配慮の必要性を理解されず「努力や我慢が足りない」「サボっている」などと誤解を受けることがあります。また、精神障害に対する誤解や偏見を受けたり、周囲の目を気にして必要なサポートを申し出られなかったりすることもあるでしょう。

こうしたトラブルを回避するには、障害を開示し、周囲に合理的配慮を求めることが必要です。協力が得られる職場に就職すれば、安定してはたらき続けられる可能性が高まります。

精神障害者がより良くはたらける仕事を探す際に心がけるべき5つのポイント

ここでは、精神障害のある方の安定就労と活躍が実現できる仕事を探すために押さえておきたい5つのポイントを紹介します。

自己理解を深める

精神障害のある方が自分らしく活躍できる仕事を見つけるには、障害特性への理解を深めることが第一歩です。向き・不向きは人それぞれなので、一般論を参考にするだけではなく、個々の障害特性や興味・関心、できること・できないこと、得意・不得意を分析し、どのような仕事がしたいのかを考えてみてください。

また、適切なサポートを得るためには、配慮事項を明確化し、それを周囲に伝えやすいよう整理することが必要です。どのような配慮やサポートがあればより良く貢献できるのか、どのように伝えれば分かりやすいのかを整理しておき、応募書類や面接でアピールできれば、理解と適切な配慮が得られる職場で、自分らしく活躍できる可能性が高まります。

精神障害への理解と配慮のある職場を見つける

精神障害のある方がはたらくうえで、職場での理解と配慮が不可欠です。理解や適切な配慮の得られる可能性の高い職場として、次のような例が挙げられます。

  • 障害者雇用枠で募集されている仕事
  • 特例子会社

「障害者雇用枠」とは、障害者手帳を取得している方を対象とする求人枠であり、個々の特性に応じた合理的配慮があることを前提にはたらけます。また、障害者雇用枠の一種である「特例子会社」は、障害者の安定雇用を目的として設立され、国の認可を受けた子会社です。障害のある方がはたらきやすいよう配慮が徹底されており、障害のある多くの方がはたらいています。

上記のように、多くの精神障害者が在籍する職場は、障害への深い理解と、合理的配慮の徹底が標準化され、はたらきやすい環境・条件が整えられている傾向にあります。いきなりはたらくのが不安な場合は、アルバイト・パートから始めた後、フルタイムや正社員を目指すのも一つの選択肢です。

通院や休憩・休養の時間が確保できる仕事を選ぶ

精神障害のある方が就労するにあたっては、就労と治療との両立が求められます。また、疲れやすく、体調が安定しにくいという特性を考慮すると、定期的かつ十分な休憩・休養が必要です。そのため、時間の融通の利きにくい仕事や、残業が多い、肉体労働が中心といった身体的にハードな仕事だと、治療に支障をきたしたり、体調を崩したりして長続きしない可能性があります。

理想は、障害への理解があり、定期的な休憩を取ることが可能で、休暇制度が整っている職場に就職することです。また、フレックスタイム制や時短勤務、テレワークなどの制度がある仕事も、通院や体調などの都合に合わせてはたらけます。

障害者雇用に特化した就労支援サービスを活用する

障害のある方の仕事探しや就労は、専門の支援サービスを活用することでぐっと進めやすくなります。例えば、障害者向けの就労支援サービスには、次のようなものがあります。

サービス名概要
ハローワークの障害者窓口         障害者雇用枠の求人紹介と就職活動の助言・指導を行う
地域障害者職業センター障害者に対する職業評価・相談や専門的なリハビリテーションを提供する
障害者就業・生活支援センター障害のある方の就労面・生活面の個別相談や訓練・実習の斡旋などを受け付ける
就労移行支援事業所障害のある方を対象に、基本的なビジネスマナーやコミュニケーションスキルの習得、職業習慣を身につけるサポートを行う
障害者専門の転職・就職エージェント専門知識を持つキャリアアドバイザーが個々のニーズや特性に応じた求人の紹介や非公開求人の紹介、応募書類の作成、面接対策、就職後の相談など就活・就労全般の課題解決を支援する

こうした支援機関やサービスを利用するかどうかで、就職活動の難易度が大きく変わります。無料サービスが大半なので、障害者雇用ではたらくことを希望しているなら気軽に利用してみるとよいでしょう。

悩み・困り事を気軽に相談できる窓口や相手を確保する

精神障害のある方が仕事をするうえでは、ストレスを溜めすぎないことが大切です。悩みや困りごとがあっても、誰にも相談できず一人で抱え込んでいると、精神的に参ってしまい、症状の悪化や二次障害を招く原因になりかねません。

より良くはたらくためのキーポイントは、相談相手の確保です。家族や友人・知人、上司・同僚のほか、主治医、カウンセラー、職場のメンタルヘルス窓口など、気軽に相談できる相手ならば誰でも構いません。

体験談からチェック!精神障害のある方の働き方

以下では障害者のための転職・就職支援サービス「dodaチャレンジ」の支援実績のうち、精神障害のある方の転職事例を基に、どのような働き方ができるのかを見ていきましょう。

完全在宅・フルリモート勤務の正社員への転職

通勤時間が短く、時短勤務のできる仕事を求めて転職を決意したOさん。その結果、完全在宅勤務の正社員としてはたらけるバックオフィス業務という、自分に合った仕事に出会えました

パート雇用から正社員へのステップアップ転職

発達障害の一つであるASDと、うつ病・パニック障害があるKさん。未経験だった事務職を目指す第一歩として、パート雇用ではたらきはじめた後、正社員へのステップアップが目指せる大手企業の総務への転職に成功しました。

時短勤務の仕事への転職

適応障害とうつ病を発症したKさんは、ブランクとはたらきやすさを考慮し、経験が活かせる事務職に転職。週5日、9〜16時までの時短勤務ではたらきながら、プライベートも充実した、ゆとりのある生活を実現しました。

精神障害があっても大丈夫!理想の働き方とキャリアを実現しよう

精神障害に対する理解があり、個々の特性に応じた合理的配慮が得られる職場に就職すれば、自分らしさを発揮して活躍できるはずです。まずは障害特性への自己理解を深め、周囲に自分の状態と必要な配慮事項を正しく伝えられるよう準備しましょう。就活準備を一人で進めるのが難しいときは、障害者雇用に特化した支援サービスや、障害のある方が集まるコミュニティサイトの利用も検討してみてください。

もし身近な人に相談しにくい、気軽に話せる相手が見つからないという方は、障害者のためのキャリア共創コミュニティ「あしたのあるきかた」で仲間を探してみませんか。無料かつ匿名で利用できるので、ちょっとした悩みから人には話しづらいことまで気軽に相談できます。悩みや想いを共有する中で、心の支えとなる仲間やアドバイスが得られたり、思わぬ解決のヒントが見つかったりするかもしれません。みんなで一緒に、新しいチャレンジへの第一歩を踏み出しましょう。

非公開: 戸田 幸裕
監修者 パーソルダイバース株式会社 人材ソリューション本部 事業戦略部 ゼネラルマネジャー

戸田 幸裕

上智大学総合人間科学部社会学科卒業後、損害保険会社にて法人営業、官公庁向け営業に従事。2012年、インテリジェンス(現パーソルキャリア)へ入社し、障害者専門のキャリアアドバイザーとして求職者の転職・就職支援に携わったのち、パーソルチャレンジ(現パーソルダイバース)へ。2017年より法人営業部門のマネジャーとして約500社の採用支援に従事。その後インサイドセールス、障害のある新卒学生向けの就職支援の責任者を経て、2024年より現職。
【保有資格】国家資格キャリアコンサルタント、障害者職業生活相談員

記事をシェアする

障害者雇用に関心のある方や実際に働いている方が、
相談や情報交換を通じて、より良い雇用を目指す交流の場。
「あしたのあるきかた」

ページのTOPへ戻る
HOMEキャリアのヒント, , 精神障害者でも自分らしくはたらける!より良く長くはたらける仕事探しのコツ