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手に障害のある人ができる仕事|適職の選び方と探し方ガイド

上肢障害で手が不自由な方は、「できる仕事が限られるのでは?」と不安を感じやすいです。しかし、困り事を明確化したうえで必要な配慮事項をまとめることで、取り組みやすい仕事が分かるようになります。そこで本記事では、手が不自由な方がはたらきやすい仕事や、働き方でチェックすべきポイントについて解説します。

上肢障害とは

上肢障害とは、肩から手までの部分、特に腕・手・指などの運動機能に障害があり、生活や就労に支障がある状態です。原因は外傷や脳の異常などさまざまで、先天的・後天的どちらでも上肢障害になる可能性があります。

はたらくうえでの困り事

上肢障害で手が不自由な方は、はたらくうえで次のような困り事が生じることが多いです。

  • 作業に時間が掛かる
  • 重い荷物を運べない
  • 資料整理やファイリングが難しい
  • 通勤の負担が大きく危険もある

手が不自由な方もはたらける!

上肢障害や手が不自由な方も、自身の症状を理解して就職・転職のチャンスを活かすことができれば、はたらくことは十分可能です。例えば、片手でパソコンを使ったり、コミュニケーション能力で障害をカバーしたりして、さまざまな分野で活躍している人がいます。重要なポイントは、自身が抱えている機能制限を次のように明確化することです。

  • 握力が弱い
  • 片手が使えない
  • 細かな動作ができない
  • 手の感覚が鈍い

上記のようなポイントから、障害特性を見極めることで、できる業務・できない業務が明らかになり、自身に適した仕事が見つかりやすくなるでしょう。

上肢障害で手が不自由な方が取り組みやすい仕事

上肢障害がある人には、力仕事やスピードが要求される仕事は向いていません。そのため、手にかかる負担が少なくツールの支援が得やすい、次のような仕事が取り組みやすいと考えられます。

事務職

データ入力や書類作成などを行う事務職は、上肢障害のある方・手が不自由な方がはたらきやすい仕事です。パソコン入力は手を使いますが、近年では音声入力のような支援ツールも発達しているため、活用すれば障害をカバーできます。

コールセンター

電話で顧客対応やサポートを担当する仕事です。服装の制約が少ない傾向があるため、上肢障害のある方にとって動きやすい服装ではたらくことができます。

ITエンジニア

プログラマーやシステムエンジニアなど、IT系の職種はパソコン作業が中心です。片手操作や音声入力などでも対応できるため、手が不自由な方もはたらきやすい職種です。専門スキルを磨けば、キャリアアップを目指すこともできるでしょう。

コンサルタント

コンサルタントは、クライアントの課題を整理して改善策を提案する仕事なので、コミュニケーション能力で勝負できます。事務職やITエンジニアと比べて、タイピングが必要なシーンが少ないため、指を動かしづらい方にも負担が少ないです。

人事・経理

人事は社内人材の確保・活用・評価、経理は企業の収支や取引の流れを管理する仕事です。いずれも細かい手作業が求められず、音声入力などの支援により、無理なく取り組めることが多いです。

上肢障害がある方の仕事探しでチェックすべきポイント

上肢障害で手が不自由な方が仕事を探すときは、次のようなポイントをチェックすることが重要です。

仕事内容

仕事内容については、どれくらい手作業があるかという点を意識しましょう。書類の仕分けやファイリングなどは、手にかかる負担が特に大きいです。また、今回ご紹介した仕事のなかにはタイピングが必要なものが多いですが、音声入力やタッチ操作などが可能であれば負担を大幅に減らせます。

職場の設備と環境

設備と環境が整った職場であれば、手が不自由な方もはたらきやすいです。例えば、片手用キーボード・エルゴノミクスマウス・音声入力ソフトを使用できるかなどです。デスクの高さや角度なども調整できれば、身体的な負担を減らしやすくなります。また、上肢障害の影響で歩行時にバランスが取りにくい場合もあるため、バリアフリー環境が整備されていると安心です。

働き方の選択肢

前述したように、上肢障害のある方は通勤の負担が大きく、混雑の度合いによっては危険が生じる可能性もあります。そのため、通勤ラッシュを避けるための時差出勤や、そもそも自宅ではたらける在宅勤務など、働き方の選択肢が多い職場であれば安心です。

障害への理解

上肢障害に対する職場の理解や、必要なときにサポートが得られる職場であることも重要です。人間関係やコミュニケーションが円滑な職場であれば、安心してはたらきやすくなります。上肢障害のある人の雇用実績があれば、適切な配慮が得られる可能性が高いです。

上肢障害で障害者手帳は取得できる?

厚生労働省の「身体障害認定基準等について」によると、上肢障害がある場合の障害等級は1~7級に細かく分類されており、7級を除き身体障害者手帳の交付対象となります。次のいずれかに該当する場合は障害等級6級となり、障害の程度が重い場合は障害等級が上がります。

  • 一上肢のおや指の機能の著しい障害
  • ひとさし指を含めて一上肢の二指を欠くもの
  • ひとさし指を含めて一上肢の二指の機能を全廃したもの

なお、上肢障害と下肢障害など7級の障害が2つ併発している場合は、6級と認定されるため身体障害者手帳を取得可能です。

身体障害者手帳を取得すると「障害者雇用枠」で就労できる

前述した条件を満たし、障害者手帳を取得することで、一般雇用枠とは別に設けられた障害者雇用枠で就労できます。障害者雇用枠ではたらく最大のメリットは、職場環境や仕事内容・働き方などさまざまな点で、適切な合理的配慮が受けられることです。

身体的・精神的な負担を軽減できるため、手の不自由な方が安心してはたらき、長期的に安定した就労がしやすくなります。障害者雇用枠ではたらくことを検討されている方は、「dodaチャレンジ」のような障害者専門の転職・就職支援サービスの活用がおすすめです。

就労の準備を整えるためには情報収集が重要

下肢障害のある方がご自身に合った仕事を探すためには、プロのキャリアアドバイザーに相談する以外に、障害や働き方に関する情報が得られる環境も大切です。例えば、「障害者向けのコミュニティ」には、あなたと同じような状況にある人と交流し、悩みや疑問を共有するための環境が整っています。参加することで、上肢障害の特性に合わせた適職や働き方、転職活動の進め方などに関するヒントが得られるでしょう。

「あしたのあるきかた」で障害のある仲間と交流してみませんか

上肢障害のある方や手の不自由な方は、作業に時間がかかることや通勤の負担など、働き方に関してさまざまな制限が生じがちです。そのため、細かな手作業やスピードが要求されることが少ない仕事や、働き方の選択肢が多い職場を選ぶ必要があります。

上肢障害で手が不自由な方が、障害者手帳や働き方について考えるためには、情報を集めることが大切です。障害者のためのキャリア共創コミュニティ「あしたのあるきかた」で、上肢障害がある仲間と交流することで、あなたに合う働き方を探すためのヒントが得られるかもしれません。

非公開: 戸田 幸裕
監修者 パーソルダイバース株式会社 人材ソリューション本部 事業戦略部 ゼネラルマネジャー

戸田 幸裕

上智大学総合人間科学部社会学科卒業後、損害保険会社にて法人営業、官公庁向け営業に従事。2012年、インテリジェンス(現パーソルキャリア)へ入社し、障害者専門のキャリアアドバイザーとして求職者の転職・就職支援に携わったのち、パーソルチャレンジ(現パーソルダイバース)へ。2017年より法人営業部門のマネジャーとして約500社の採用支援に従事。その後インサイドセールス、障害のある新卒学生向けの就職支援の責任者を経て、2024年より現職。
【保有資格】国家資格キャリアコンサルタント、障害者職業生活相談員

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