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大人の発達障害の特徴をチェック!気づくきっかけと特性との付き合い方

公開日:
大人になって気づく私の特性 一人で悩まず、まずは理解から

「人とうまく付き合えない」「いつも同じ失敗を繰り返してしまう」「一つの仕事が長続きしない」……こうした悩みがある場合、「大人の発達障害」の特徴が当てはまるかもしれません。今回の記事では、大人の発達障害の特徴を解説します。

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大人の発達障害とは?

発達障害とは、脳神経の機能の差により、発達に凹凸が生じている状態のことです。近年は「神経発達症」や「神経発達障害」などの用語も用いられるようになりました。そのうち「大人の発達障害」とは、大人になってから発達障害の特性があると判明したケースを指します。

本来、発達障害は先天的なものです。しかし、子どもの頃に特性の傾向があっても、発達障害に対する知識や理解の不足から、傾向を見過ごされたまま大人になることがあります。

大人の発達障害だと診断された方は、自分の努力不足だと考えたり、他人から「何かおかしい」と距離を置かれたりして育ち、自己肯定感が極端に低いケースも少なくありません。また、一口に発達障害といってもその特性や症状はさまざまです。診断基準は満たさないものの、その特徴や傾向が強く出ている「グレーゾーン」にある方もいます。診断結果だけではなく、個々の特性や状態を踏まえた対処やサポートを受けることが重要です。

大人になるまで発達障害の特徴があることに気づかないのはなぜ?

近年、大人の発達障害の報告件数が増えているといわれています。ここでは、なぜ大人になるまで発達障害があることに気づかないのか、考えられる2つの要因をみていきましょう。

環境的要因

発達障害の特性は、幼少期によくある「うまくコミュニケーションがとれない」「我慢がきかない」といった特徴と似ています。また、子どもの頃は、大半の方が保護者や学校からのサポートを受けて暮らしていることに加え、ルールや役割分担も明確なので、トラブルが起こりにくい環境です。

しかし、大人になって社会に出ると、より複雑なコミュニケーションや役割が求められるようになります。周囲のフォローが当たり前だった環境から離れることで、幼少期に見逃されていた障害特性が表面化しやすくなり、困り事が増えたり、トラブルに発展したりして、大人になって初めて発達障害に気づくという仕組みです。

時代背景

発達障害が広く知られるようになったのは、比較的最近のことです。そのため、幼少期から特性が現れていたにもかかわらず、周囲の知識不足から子ども特有の性質だと見なされることも少なくありませんでした。

特に発達障害は、必ずしも知的障害を伴うわけではないため、一般的な知能検査では判定しづらいこともあります。また近年、医学や教育の進歩、インターネット・SNSの普及に伴い、発達障害という概念が一般的になりました。そこで生活・仕事上の困り事やトラブルの原因が発達障害なのではないかという疑いが生じ、医療機関を受診することで診断されるケースが増えたのだと考えられます。

大人の発達障害かも?障害種別ごとに顕著な特徴をチェックしてみよう

大人の発達障害かも?障害種別ごとに顕著な特徴をチェックしてみよう

ここからは、発達障害の種別ごとに、顕著な特徴をみていきましょう。ただし、ここで記載する特徴はあくまでも目安であり、正確な判断には医師の診断が必要です。下記のうち、気になる特徴のある方は、自己判断に頼るのではなく、精神科や心療内科で検査を受けてみることをおすすめします。

ASD(自閉スペクトラム症)の特徴

ASDの特性は、コミュニケーション力の不全と強いこだわりです。具体的には、主に次のようなことを特徴とします。

  • 話す内容や興味・関心、集中力が偏りやすい
  • 特定の物事や手順に強いこだわりを持つ
  • 急な変更やイレギュラーな出来事へのスムーズな対応が難しい
  • 五感のいずれかが日常生活に支障をきたすほど敏感もしくは鈍感すぎる
  • 「視線が合わない」「表情が乏しい」など顔つきや話し方に違和感が生じることがある

その一方で、自分の好きなことには素晴らしい集中力や記憶力、優れた創造性を発揮し、活躍する可能性を秘めていることも特徴です。

しかし、ASDの特性は、業務や人間関係に支障をきたすようなものも多く、仕事がうまくいかないことをきっかけに障害に気づくケースもあります。理解や配慮のない職場で無理してはたらき続けると、うつ病や適応障害などの二次障害を発症するリスクが懸念されます。特性に合わせてはたらける仕事や職場を見つけることこそ、自分らしく、無理のない生き方を見つける第一歩です。

ADHD(注意欠如・多動症)の特徴

ADHDは、主に不注意・多動性・衝動性を特徴とします。具体的には、次のような特徴的な言動がみられます。

【不注意の特性が強い方の特徴】

  • 集中力の維持が難しい
  • 遅刻やなくしもの、ケアレスミスをよくする
  • 順序立てた行動や作業が不得意

【多動性の特性が強い方の特徴】

  • じっとしていることが苦手
  • 待つことや状況に応じた適切な対応・態度の判断が難しい

【衝動性の特性が強い方の特徴】

  • 感情や行動の制御がきかない
  • 衝動的な言動で周囲との軋(あつ)れきやトラブルに発展することがある

また、いずれのケースでも、感覚過敏や感覚鈍麻の特性がみられることもあります。こうした特徴は単独で生じるほか、いくつかの特性を併せ持つ方もいます。

その一方で、行動力や決断力の高さ、興味・関心のあることに対する抜群の集中力なども、ADHDのある方の特徴です。マルチタスクといった苦手な作業の多い仕事は避け、特性の良い面や自分の好きなことが活かせるクリエイティブな職種に就けば、個性や強みを発揮して活躍できる可能性があります。

LD(学習障害)の特徴

LDがあると、知能的な発達の遅れはないものの、特定の学習に困難が生じます。読み・書き・計算いずれかが難しい、習得に大きな支障が生じるなどの特徴がある場合は、LDの傾向が疑われます。

LDは大きく分けて「ディスレクシア(読字障害)」「ディスグラフィア(書字障害)」「ディスカリキュリア(算数障害)」の3つの区分があり、それぞれ以下が特徴です。

【ディスレクシア(読字障害)がある方の特徴】

  • 字形の似た文字のスムーズな判別が難しい
  • 読み飛ばしが多い
  • 連なった言葉を読むのが苦手

【ディスグラフィア(書字障害)がある方の特徴】

  • 注意しているつもりでも誤字脱字が多い
  • 正確な書き取りが困難
  • 文字の大きさが極端に不均一で決められた範囲に収められない

【ディスカリキュリア(算数障害)がある方の特徴】

  • 数字の認識や計算能力、図形の理解に問題が生じやすい
  • お金の計算や時間の確認などでミスをしやすい

LDは大人になるまで気づかないケースは比較的少ない傾向にありますが、特性には個人差があるため、社会に出てから判明することもあります。就労にあたっては、周囲からの理解やサポートを得たり、補助ツールを活用したりすることで、特性により学習に支障のある分野をカバーしながら活躍できます。

大人の発達障害の特徴がみられるときの対処法

以下では、自分が「大人の発達障害かもしれない」と思ったときに実践してほしい4つの対処法について紹介します。

医療機関や支援機関に相談する

自分に大人の発達障害の特徴があるように感じた、周囲から指摘を受けたというときは、精神科や心療内科を受診し医師の診断を受けてください。発達障害の判定は専門知識なしには難しく、自己判断は厳禁です。検査結果を踏まえ、適切な治療や、今後の生活・仕事などに関するアドバイスを受けましょう。

ただし、大人の発達障害を診断できる医療機関は限られます。自治体によっては行政のWebサイトで情報を公開していることもあるのでチェックしてみてください。もしくは、地域の保健福祉センター発達障害者支援センターといった公的機関で、検査や近隣の医療機関の紹介が受けられることもあるので、相談してみるのも一つの方法です。

また、受診の際には生育歴が重要な判断材料となるため、必要な資料がないかどうか事前に確認するとよいでしょう。確定診断は、自らの状態を正しく把握し、さまざまな障害福祉サービスを利用するために必要なプロセスでもあるので、まずは専門の窓口に相談してみることをおすすめします。

自己理解を深めて受容する

自己理解は、大人の発達障害に特有の生きづらさを解消し、より良い生活・就労を実現するファーストステップです。発達障害の特性は生まれつきのものであり、現代の医学では完治が難しいといわれています。努力すれば克服できるわけではないため、自らの特性を明らかにし、個性として受け入れることが大切です。

また自己理解は、自分に向いている仕事探しや円滑な人間関係を築くための土台になる要素でもあります。発達障害に関する専門家や第三者の意見も取り入れつつ、自分にはどのような特徴があるのかを正しく理解するよう努めてみてください。

配慮事項を明確に説明できるようにする

発達障害の特性のある方がより良く生きていくためには、周囲からの配慮やサポートが不可欠です。障害者手帳を取得すれば合理的配慮を得ながらはたらけますが、発達障害の特性は人それぞれなので、自分にはどのようなサポートが必要なのかを明確に示す必要があります。

ポイントは、自分にできる対策を踏まえ、周囲に求める配慮事項とその目的を伝えることです。まず自己対処を示し、さらにそれだけではどうしても不十分な部分への配慮を求めることで、相手にも受け入れてもらいやすくなります。

仲間とつながれる場所を見つける

大人の発達障害がある、特性の傾向があるかもしれないと悩み、誰にも相談できず孤独を感じている方もいるでしょう。大切なのは、誰かとの「つながり」を保つことです。家族や友人・知人のほか、もし誰にも相談できないと悩んでいるなら障害者向けのコミュニティや交流サイトを利用するのも一つの選択肢だといえます。

コミュニティでは多くの障害のある方が交流し合っており、同じような悩みを抱えている人、克服した人もいるかもしれません。誰かに心の内を話すだけでも気持ちが軽くなるので、気軽に利用してみてください。

大人の発達障害の特徴があるなら一人で悩まず相談を!

大人の発達障害の特徴があるなら一人で悩まず相談を!

本来、発達障害は先天的なものであり、大人になって発症するわけではありません。しかし、幼少期に特性の傾向が見逃され、大人になってから判明する事例が一定数存在します。大人の発達障害は、生きづらさやトラブルの原因になることが多く、うつ病・適応障害などの二次障害にもつながる恐れもあるため、早期の適切な対処が必要です。まずは医療機関で確定診断を受けたうえ、自己理解や障害特性への理解を深めましょう。

また、大人の発達障害に由来する生きづらさや不安の解消には、気軽に相談できる場所や仲間が必要です。身近に相談できる相手がおらず悩んでいるなら、障害者のためのキャリア共創コミュニティ「あしたのあるきかた」で仲間や頼れるサポーターを探してみませんか。みんなで一緒に、より良い生き方・働き方への第一歩を踏み出しましょう。

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非公開: 戸田 幸裕
監修者 パーソルダイバース株式会社 人材ソリューション本部 事業戦略部 ゼネラルマネジャー

戸田 幸裕

上智大学総合人間科学部社会学科卒業後、損害保険会社にて法人営業、官公庁向け営業に従事。2012年、インテリジェンス(現パーソルキャリア)へ入社し、障害者専門のキャリアアドバイザーとして求職者の転職・就職支援に携わったのち、パーソルチャレンジ(現パーソルダイバース)へ。2017年より法人営業部門のマネジャーとして約500社の採用支援に従事。その後インサイドセールス、障害のある新卒学生向けの就職支援の責任者を経て、2024年より現職。
【保有資格】国家資格キャリアコンサルタント、障害者職業生活相談員

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