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「大人の発達障害」の女性に特徴的な傾向とは?特性との上手な付き合い方も解説

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大人の女性のために発達障害の特徴を知る 一歩を踏み出すための情報とつながり

発達障害の特性の現れ方には、性別によって違いが出ることがあると言われています。特に、女性は特性が目に見えて分かりづらい傾向にあり、幼少期に見逃されたまま大人になったケースも少なくありません。この記事では、女性の大人の発達障害について、特徴・特性や実態、個性として上手に付き合っていくためのポイントをまとめました。

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女性に多い「大人の発達障害」の特徴をチェック!

女性に多い「大人の発達障害」の特徴をチェック!

まず、大人の女性の発達障害によくある7つの特徴を見ていきましょう。

異性との適切な関わり方や距離感がつかめない

発達障害のある女性は、大人になっても異性とどのように付き合えばよいか分からないと悩むことがあります。一般的に、人は周囲の様子から、他者との上手な付き合い方を自然に感じ取り、学習していくものです。しかし、発達障害があると、他者との関わり方や距離感といった抽象的な概念の理解が難しい傾向にあります。不用意に近づく、関係性にかかわらず踏み込みすぎるなど、異性に誤解を与えるような言動を取り、トラブルに発展することもあります。

早まった行動や決断で後悔することが多い

ASD(自閉スペクトラム症)の強いこだわりや、ADHD(注意欠如・多動症)の衝動性の特性から、早まった行動や決断をしてしまう方もいます。冷静なときは適切な行動や判断ができるのに、感情の揺れ幅が大きく、欲求や衝動が抑えられません。特性が良い方向にはたらけば、優れた決断力や大胆な行動力といった魅力として発揮されるものの、周囲の理解や適切な配慮がないと、マイナス面ばかりが目立ってしまいがちです。自分の考えたことや感情を安易に相手へ伝えてしまう、カッとなって突発的な言動を取ってしまうなど、後悔やトラブルにつながるケースもあります。

女性同士の会話やコミュニティにうまく入れない

一般的に、女性は同性同士の会話やコミュニティを重視する傾向にあると言われています。しかしその女性ならではの特徴が、発達障害がある方にとって大きな負担となることも珍しくありません。例えば、発達障害のある方は、人との上手なコミュニケーションの取り方が分からないことがあります。空気や相手の様子から適切な言動を察するのも苦手で、何気ない発言や指摘が相手を傷つけてしまうこともあるでしょう。

また、話題の切り替わりの早さから、会話に入ること自体が難しく感じている方も多いです。「一緒にお手洗いに行く」「毎日仲間で集まってランチを食べる」といった密な人間関係に抵抗感を覚え、周囲の考える「普通」に合わせられない自分を責めているケースもあります。

感覚過敏でマナーやルールに配慮するのが難しい

発達障害の特性の一つに「感覚過敏」があります。感覚過敏とは、さまざまな外部刺激に過剰反応する特性のことであり、視覚や聴覚、皮膚感覚など、症状の現れ方は人それぞれです。

しかしその特性から、決められた制服がチクチクして着られない、化粧した感触が不快でメイクができないといった困り事につながり、社会一般のマナーやルールに従うのが難しいこともあります。また、発達障害のある方特有の「自分を客観視するのが難しい」「興味関心に偏りがある」という特徴から、身だしなみを整えること自体が億劫に感じ、周囲から指摘を受けることもあるようです。

家事や育児を効率よくこなせない

発達障害のある大人の女性は、家事や育児に苦手意識を持っている方も多い傾向にあります。例えば、料理や家事、掃除などの家事は、細かな身体の動きや段取り立てた行動、計画性が求められる複雑な作業です。また育児も、突発的な出来事や頻繁な変化、迅速かつ臨機応変な対応、相手の気持ちや空気を読むなど発達障害のある方が苦手とすることの連続で、戸惑いを覚える方も少なくありません。

家事や育児はどれだけ完璧を求めても「正解がない」と言われるように、どこまでやれば良いか分からず困ってしまったり、頑張りすぎてしまったりする方もいます。マルチタスクが求められるシーンも多く、発達障害のある方が一連の流れを効率よくこなすのは至難の業です。

仕事や対人関係が長続きしない

発達障害のある大人の女性は、一つの仕事や友人関係、恋人関係が長続きしないと悩む方もいます。ほかのことに気を取られて約束を忘れてしまう、相手の気持ちや言外の意図が汲み取れない、マイルールにこだわりすぎてしまうなど、特性による困り事が安定就労や人間関係の構築を難しくしているのです。

心身のバランスを崩しやすい

発達障害のある大人の女性は、周囲とうまくやれないストレスや過剰な気遣いの連続、特性に合わない業務配置・職場環境などで、心身が疲弊しがちです。また、気分の落ち込みや変調などによる受診や検査を通し、発達障害であることが判明する方もいますが、精神的な問題と気づかず、診断や治療開始が遅れることもあります。効率的な家事や相手を思い遣った気配り、子どもとの付き合い方など、ほかの女性と同じようにうまくやれない自分に落ち込み、理解されない苦しみも相まって自己肯定感が下がってしまう方も少なくありません。

特に妊娠・出産といった女性特有のライフステージに入ると、心身の状態がより不安定になることが増えます。発達障害であることや、特性への適切な対処法を知らないまま過ごすうちに、ストレス過多によるうつ病や適応障害などの二次障害を発症するケースもあります。

発達障害がある女性の割合

ここで、発達障害のある方のうち、女性の割合がどれくらいかを確認しておきましょう。厚生労働省が発表した資料によると、発達障害のある方は2022年の時点で推計87万2,000人です。男女比では、2017年の調査で男性約60%、女性約40%であることが分かりました。

男性より女性のほうが少ない傾向にあるという特徴は、特にASDに顕著であり、男女比は4:1だと言われています。

出典:「令和4年生活のしづらさなどに関する調査」の結果を公表します|厚生労働省、成人期発達障害者の生活実態に関する調査~全国の発達障害者支援センターの新規相談者の1202例の分析~|厚生労働省

「大人の発達障害」は女性だと気づきにくい

発達障害のある大人の女性の特徴は、男性より障害特性が目立ちにくいことです。ASDやADHDの特性は、男性だと多動や衝動性など身体的な動きとして表面化することが多い一方で、女性は会話や話し方に現れやすい傾向にあります。また「女性はこうあるべき」というジェンダーバイアスによっても特性がカモフラージュされ、外見上は障害があるように思えない方も多いです。

とはいえ、女性の発達障害の特性は、あくまでも目立ちにくいというだけで、本人の大変な努力や気遣いの結果だといえます。特に思春期以降になると、女性は周囲への気遣いや配慮といった高い社会性が求められる機会が増えます。そのため、実際には周囲とのズレや付き合い方に悩み、大きなストレスを抱えている方も少なくありません。

女性が大人になって発達障害に気づいたら?

ここでは、大人になってから発達障害だと分かった、もしくは、その疑いがある方に心がけてほしい3つのポイントを説明します。

精神科や心療内科を受診する

大人の発達障害かもしれないと思ったら、まずは精神科や心療内科を受診し、専門の医師の診断を仰いでください。正確な診断は生きづらさ解消のための第一歩です。「診断されるとショックを受けるのではないか」「将来が不安になる」と受診をためらう方もいるかもしれません。しかし、診断が下りることで、これまでの困り事の原因がわかって気持ちが楽になることに加え、ストレスからくる精神的な二次障害から自身を守ることにもつながります。障害者手帳を取得する、障害福祉サービスや自立支援医療を活用するなど、今後の仕事や働き方、生活をより良くするための対策が講じられるようになります。

なお、大人の発達障害は現在の状況だけでなく、生育歴も重要な判断材料です。受診の際には、これまでの経歴をまとめた資料や母子手帳、通知表、就学時の作文・作品や映像記録などの持参が求められることがあるので、予約時に医療機関へ確認しておくとよいでしょう。

自己理解を深める

一口に発達障害といっても、特性やその現れ方、適切な対処法はさまざまです。また自己理解は、配慮事項を明確に伝えられるよう整理するプロセスでもあります。

障害への理解を深めて個性として受け入れ、周囲にも正しく伝えるよう努めてみてください。そうすることで、生活上の適切なサポートや、合理的配慮を得た就労が実現する可能性が高まります。また、日常生活や仕事上の困り事や、トラブルの解消につながるでしょう。

相談相手を確保する

発達障害のある方は、悩みを理解されない孤独感や、うまくやれない自分への自責の念に苛まれている方も少なくありません。困り事を話したくても相談相手がおらず、一人で悩んでいる方もいるでしょう。

現在、発達障害のある方の相談窓口の整備が進んでいます。各種相談窓口を活用し、各分野のプロに相談することで、解決の糸口がつかめるはずです。

また近年は、障害者を対象とするコミュニティや交流サイトも豊富に開設されており、活用すれば悩み解決のヒントが得られるかもしれません。ちょっとしたことを気軽に話せる場所を見つければ、気持ちがぐっと軽くなるので、ぜひ選択肢に加えてみることをおすすめします。

「あしたのあるきかた」で仲間と交流してみよう!

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性別による発達障害の特性の現れ方と、正しい付き合い方を知れば、日常や仕事で抱えがちなトラブルや困り事の回避、および速やかな対処ができるようになります。治療の継続と特性への理解に努めるとともに、気軽に何でも相談できる相手がいれば、生きづらさの解消や、自分らしい生き方・働き方の実現に一歩近づけます。

現在、大人の発達障害に特有の悩みや、仕事に関する困り事を誰にも相談できずに悩んでいるなら、障害者のためのキャリア共創コミュニティ「あしたのあるきかた」に登録してみませんか。これまでの自分を変える一歩を一緒に踏み出す仲間やサポーター、悩み解決のヒントがきっと見つかります。障害者雇用枠での就労経験のある方だけでなく、これから検討中の方も、ぜひお気軽にご利用ください。

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非公開: 戸田 幸裕
監修者 パーソルダイバース株式会社 人材ソリューション本部 事業戦略部 ゼネラルマネジャー

戸田 幸裕

上智大学総合人間科学部社会学科卒業後、損害保険会社にて法人営業、官公庁向け営業に従事。2012年、インテリジェンス(現パーソルキャリア)へ入社し、障害者専門のキャリアアドバイザーとして求職者の転職・就職支援に携わったのち、パーソルチャレンジ(現パーソルダイバース)へ。2017年より法人営業部門のマネジャーとして約500社の採用支援に従事。その後インサイドセールス、障害のある新卒学生向けの就職支援の責任者を経て、2024年より現職。
【保有資格】国家資格キャリアコンサルタント、障害者職業生活相談員

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